九份の宿おすすめ|泊まってわかった混雑の現実とシャンユハイB&B宿泊記

夜の九份老街に灯る赤い提灯 家族旅行の記録


九份といえば、赤い提灯が灯る幻想的な街並みで有名な台湾屈指の観光地です。
多くの人が日帰りで訪れる場所ですが、今回はあえて九份に「泊まる」ことを選びました。

実際に行ってみると、写真やSNSでは分からなかった現実もたくさん見えてきました。
行きは北門から965番バスに乗ろうとしたものの満員で乗れず、急きょ台北駅まで歩いて電車に切り替えることに。夕方から夜にかけての九份は本当に綺麗でしたが、その一方で、狭い道に人が集中し、身動きが取れず不安を感じるほどの混雑でもありました。

そのため楽しみにしていた食べ歩きはほとんどできず、夕食はコンビニで買って宿で食べることに。
今回は、そんなリアルな体験とあわせて、九份で宿泊した民宿「シャン ユ ハイ B&B(Shan Yu Hai B&B)」の宿泊記も紹介します。

この記事では、

  • 九份へのアクセスで実際に困ったこと
  • 九份に泊まるメリット・デメリット
  • ユニークだったシャンユハイ民宿の感想

を、これから九份旅行を考えている方の判断材料になるよう、正直にまとめました。
九份は泊まるべきか、日帰りで十分か迷っている方の参考になれば嬉しいです。

九份への行き方|バスに乗れなかった話

台北から九份へのアクセスは、バスで行く方法が定番として紹介されています。
私たちも事前に時刻を調べ、北門から出ている965番バスに乗る予定でした(片道90台湾ドル前後)。

しかし、実際に2時半頃にバス停へ行ってみるとすでに長い列ができており、到着したバスは満員。結局待っていた誰1人としてバスに乗ることができませんでした。観光情報では「便利」「乗り換えなし」と書かれていることが多いですが、時間帯や場所によっては、かなり混雑することもあるようです。

その場で少し迷いましたが、予定を大きく崩さないために、北門から台北駅まで歩き、電車で移動することにしました。後から振り返ると、西門から乗っていればバスに乗れた可能性もあり、出発地点の選び方も重要だったと感じています。

しかし北門から台北駅までは徒歩でもそれほど遠くなく、結果的には大きなロスにはなりませんでした。台北駅からは電車で瑞芳駅まで移動し、そこから九份行きのタクシーに乗り換えました。九份までは瑞芳駅前に待機しているどのタクシーに乗っても値段が220台湾ドルと定額で、安心して乗ることができました。

正直なところ、「最初からこのルートにしておけばよかったかも」と思ったのが本音です。965番バスは確かに便利ですが、人気路線のため時間帯によっては満員で乗れない可能性があります。特に夕方に向けての便や週末は注意が必要だと感じました。

もしバスで向かう場合は、北門だけでなく西門など、少しでも始発に近い場所から乗る方が安心かもしれません。

九份は965番、1062番などのバスで行く方法もありますが、混雑や待ち時間を避けるなら、台北駅から電車に乗り瑞芳駅からバスやタクシーに乗り換えるルートも選択肢です。「これが正解」というよりも、その日の混雑状況に合わせて柔軟に動くことが大切だと感じました。今回のように予定通りにいかない場面があっても、結果的には無事に九份へ到着できたので、これから行く方も状況に応じてどの方法が良いか検討していただけたらと思います。

夕方〜夜の九份の雰囲気

九份に到着したのは、ちょうど夕方から夜に変わる時間帯でした。
日が傾き始めると、街のあちこちに灯りが入り、写真でよく見る九份らしい景色が少しずつ現れてきます。

石畳の道や古い建物、提灯の赤い光が合わさった景色はやはり印象的で、「九份まで来てよかった」と素直に思いました。日中とは違い、夕方以降の九份はどこか落ち着いた雰囲気もあり、歩いているだけで特別感があります。

九份の阿妹茶屋の夜の外観
夜の九份を象徴する阿妹茶屋。提灯に灯りがともる幻想的な景色。
夜の九份老街 提灯が灯る風景
赤い提灯が灯る九份老街。夕方以降は一気に雰囲気が変わります。

ただ、その美しさと同時に、少しずつ人の数も増えていきました。
観光客が集中する時間帯に入ると、道幅の狭さも相まって、進むのが難しくなる場面も出てきます。最初は「観光地だから仕方ない」と思っていましたが、実際に体験すると想像以上でした。

正直、混雑が想像以上だった

九份の夜景は確かに綺麗でしたが、正直なところ、混雑は想像以上でした。
夕方を過ぎると観光客が一気に増え、狭い通りに人が集中します。前にも後ろにも人がいて、思うように動けない時間帯もありました。

特に不安に感じたのは、人の流れが止まったときです。道幅がかなり狭いため、一度立ち止まると身動きが取れなくなり、「もしここで誰かが転んだらどうなるのだろう」と考えてしまいました。梨泰院の事故のような状態にならないか、正直少し怖さを感じたほどです。

夜の九份の人混みの様子
夜の九份はかなりの混雑。特に階段エリアはゆっくり進むことになります。

そのため、楽しみにしていた食べ歩きもほとんどできませんでした。屋台の前に立ち止まる余裕がなく、無理に進もうとすると人の流れを止めてしまいそうで、落ち着いて選ぶ気持ちになれなかったからです。

写真を撮るだけで精一杯で、観光というより「流れに身を任せて歩く」感覚に近かったかもしれません。九份は人気観光地ですが、混雑が苦手な方や人酔いしやすい方にとっては、時間帯や訪れ方をよく考えた方がいい場所だと感じました。

食べ歩きは諦めて、宿でコンビニご飯

九份といえば食べ歩きも楽しみのひとつですが、今回はほとんどできませんでした。
混雑が激しく、屋台の前で立ち止まる余裕がなく、人の流れを止めてしまいそうだったからです。無理をして進むよりも、安全を優先しようと思いました。

少し歩いただけでも疲れを感じていたので、夕食は近くのコンビニで買って、宿に戻って食べることにしました。観光地での食べ歩きを想像していた分、最初は少し残念な気持ちもありましたが、結果的にはこの選択が正解だったと思います。

人混みから離れて、静かな空間で落ち着いて食事ができたことで、ようやく一息つくことができました。九份は夜になると人が多く、外でゆっくり食事をするのが難しい時間帯もあります。宿泊しているからこそ、無理をせず自分のペースで過ごせたのは良かったです。

「九份では食べ歩きを楽しもう」と思っていましたが、実際に行ってみると、状況に合わせて予定を変える柔軟さも大切だと感じました。少々残念ではありましたが、観光を楽しむためには、必ずしもすべてを詰め込まなくてもいいのかもしれませんね。

シャンユハイB&B 宿泊レビュー|混雑のあとにほっとできた場所

今回九份で宿泊したのは、「シャンユハイ B&B(Shan Yu Hai B&B)」という民宿です。

シャンユハイは九份エリアにある小規模な民宿で、ホテル予約サイトでは清潔さや静かさに関する口コミ評価が高い宿です(9.2/10の高評価/Expedia)。観光客で賑わう九份の中心部から少し離れているため、夜は比較的落ち着いて過ごせます。

客室数は多くありませんが、その分、騒がしさを感じにくく、九份でゆっくり過ごしたい人に向いている印象でした。Wi-Fiも利用でき、観光の合間に休憩するには十分な環境だと思います。


実際に泊まってみると、ホテルとは違いどこか家庭的で、九份らしさを感じられるユニークな宿でした。
フタッフの方も親切で、言葉が通じない時はアプリを使って会話してくださいました。

九份 シャンユハイB&Bの看板
宿泊したシャンユハイB&Bの看板。九份老街から徒歩圏内です。

ダブルベッドが1台、小上がりスペースに2人分の布団が敷いてあるので4人で泊まれます。

九份 シャンユハイB&Bの客室ベッド

水回りはやはり古さを感じました。

シャンユハイB&Bのバスルームとトイレ

夜の混雑を抜けて宿に戻ると、外の喧騒が嘘のように静かで、その落差にほっとししました。観光客で溢れる九份の中心部から少し離れているため、人の声や足音に悩まされることはありません。

建物や内装は新しいホテルのような豪華さはありませんが、その分、落ち着いた雰囲気があります。観光で歩き疲れたあとに、気を張らずに過ごせる空間という印象でした。部屋でコンビニで買った夕食をゆっくり食べられたのも、この宿に泊まっていたからこそだと思います。私たちは利用していませんが、朝食もオーダーできるようです。

九份は夜になると一気に人が増えるため、日帰りだと「混雑の中をまた帰らなければならない」というプレッシャーがあります。その点、シャンユハイに宿泊していたことで、「今日はここまででいい」と気持ちを切り替えられました。

宿泊料金は時期や部屋タイプによって異なりますが、1泊あたり1部屋あたりおおよそ1万円台後半〜2万円台前半が目安です。私たちの場合は家族4人で10,500円ほどでした。夜の混雑を避けて泊まれる点や、移動の負担が少ない点を含めて納得のいく価格だと思いました。

派手さよりも、九份の雰囲気を感じながら静かに過ごしたい人には向いている宿だと思います。混雑に少し疲れてしまった今回の旅では、この民宿の存在が精神的にもかなり助けになりました。

九份に宿泊する予定がある方は、空室が少ないことも多いため、事前に料金や空き状況を確認しておくのがおすすめです。

九份を含めた今回の台北旅行の流れは、別の記事にまとめています。

九份は泊まるべき?日帰りでもいい?

九份は日帰りでも訪れることはできますし、短時間で雰囲気を楽しみたいだけなら、それでも十分かもしれません。ただ、実際に訪れてみて感じたのは、時間帯や混雑への向き合い方で、満足度が大きく変わる場所だということです。

人混みがそれほど苦にならず、有名な景色を見て写真を撮れれば十分という方であれば、日帰りでも問題ないと思います。一方で、夕方から夜にかけての九份の雰囲気をゆっくり味わいたい方や、混雑の中で急いで帰るのが不安な方には、宿泊という選択肢を強くおすすめします。実際、20時頃のバス停は台北方面へ帰る人の長蛇の列が出来ており、疲労の中そこに並ぶのはきついと感じました。

今回のように夜は混雑が激しく、食べ歩きが難しい状況でも、泊まっていれば無理をせず宿に戻ることができます。

九份に泊まることで、観光地としての顔だけでなく、夜が静まったあとの落ち着いた雰囲気も感じることができます。混雑が少し苦手な方や、旅先では余裕を持って過ごしたい方にとっては、民宿に泊まることで九份の印象がより良いものになると思います。

九份観光は想像以上に体力を使いました。
その前後で泊まった台北市内のホテルは、立地の良さが本当に助けになりました

九份は「必ず泊まるべき場所」ではありませんが、旅のスタイルによっては、宿泊することで満足度がぐっと上がる場所です。これから九份を訪れる方が、自分に合った過ごし方を選ぶための参考になれば嬉しいです。

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